SQL Anywhere は、Windows Vista で ActiveSync または Windows Mobile Device Center を使用する Mobile Link と、SQL Anywhere クライアントおよび Ultra Light で同期を実行するためのMobile Link 用プロバイダを提供しています。この技術ドキュメントでは、プロバイダをインストールして稼動させるための手順、遭遇する問題、および必要なプロセスについて説明します。さらに、遭遇する問題に対する修正方法やトラブルシューティングについても説明します。
必要なソフトウェア
SQL Anywhere 9.x およびそれ以降
Microsoft Windows Vista
Windows Mobile Device Center 6.x (WMDC)
Windows Mobile 5 デバイス
目標
ここでは、Windows Vista で Mobile Link ActiveSync プロバイダを使用できるようにアプリケーションをインストールおよび設定する方法を示します。
事前要件 このドキュメントでは、以下の事項を前提としています。
UAC が有効になっている
管理者の承認モードが有効になっている
Mobile 5 デバイスとデスクトップの間でゲスト以外のパートナーシップを作成しており、デバイスがクレードルに設置されてすでにデスクトップと接続されている
Windows XP などの以前の OS でプロバイダを使用した経験があり、プロバイダに関する知識がある
問題 # 1
Windows Vista 環境でユーザが最初に遭遇する問題です。SQL Anywhere で提供されるユーティリティ “dbasinst.exe…” を使用してアプリケーションを登録しようとすると、アプリケーションが正しく登録されず、WMDC の登録アプリケーション・リストが空と表示されます。
dbasinst -n "\program files\myapp\myapp.exe" "myapp" "myapp" -Args
Adaptive Server Anywhere ActiveSync Provider Installer Version 9.0.2.3508
Connected to the remote device (リモート・デバイスへ接続しました)
Failed to open the remote provider (リモート・プロバイダを開くことができませんでした)
解決方法 問題 # 1 および # 2 の解決方法:
Windows Vista で、左下の角の Microsoft ロゴをクリックします。
検索ボックスに Local Security Policy と入力します。
Windows で自動的に検索を実行し、プログラムが結果リストに表示されます。
図 5 Windows Vista のリアルタイム検索リスト
プログラム名をクリックします。
UAC 警告メッセージで [Continue] をクリックします。
Local Policy] を展開します。
[Security Options] をクリックします。
右側で [User Account Control: Run All Administrators in Admin Approval Mode] をクリックします。